私たち「岐阜民医連」はその設立当初から今まで、常に地域の方と共に支え合いながら歩んできました。
最初の診療所「華陽診療所」はまだ医療機関が十分でない頃に、結核や生活保護世帯が多かった時代に「誰でもが診てもらえる診療所が欲しい」という地域の方々の声から出資が集まり、医師、看護師を自分たちで探して設立されました。
現在の岐阜勤労者医療協会のセンター病院である「みどり病院」は、大洞緑団地というマンモス団地を抱えながら医療機関が十分ではなかった岐阜市東部に、華陽診療所と同じように「いつでも診てもらえる病院が欲しい」という声があがり、前身である「みどり診療所」が設立されたのが最初です。
みどり診療所(開設時)
みどり診療所(有床化)
現在のみどり病院
こうした地域の力はやがて「岐阜健康友の会」という形として岐阜民医連の各医療機関の運営へも関わるようになりました。
岐阜勤労者医療協会では理事に地域の方を迎え入れることで、利用者の声を実際の医療経営の中に反映しています。社会的弱者の立場に立ち医療を行っていくことから逸脱しないことや、利用しやすい医療機関にすることを常に目指していくことの大きな力となっています。
また、地域の方と一緒に作る「利用委員会」では地域の方に直接意見を伺える場となっています。トイレの洋式化や看板の設置など実際に多くの意見が反映されています。
医師や看護師が積極的に地域に出かけていきます
各事業所で催される「健康まつり」も地域の方々と共同で開催しています
健康友の会がつくる地域班会へは職員が実際に出かけてゆき、医療や健康の講座をします
私たちは地域の方たちと一緒に「よい医療とは」「よい介護とは」「よい福祉とは」を考えていきます。
超高齢化社会がやってくる中で、地域の全ての方たちが幸せに暮らせるようにするには何が必要なのか。
それは署名などを通して行政に一緒になって訴えたり、地域の方と職員とが一緒になって社会の事を学習し考えたりすることで、より身近に感じてゆくことが大切だと考えているからです。
この地域で「孤独死」など出さない。
私たちは常に地域と一体となって医療・介護・福祉活動を行っています。
ボランティアの方が花壇の整備なども手伝ってくれます
命を脅かす制度などには、その改善を訴えます。地域の声を代弁していきます。
地域の力で有料移送サービス「助け足の会」も発足!