以下に、胃透視検査の際、皆様から頂く質問につきまして回答させていただきます。
少しでも検査への不安軽減に役立てればと思います。
なお、この他に放射線検査に関する疑問・質問がありましたら放射線科スタッフまで問い合わせ下さい。
Q1.なぜ、前処置(絶飲食)が必要なのですか? |
A.当院では、検査当日の朝から絶飲食(食事の他、タバコ、水、薬などの服用も禁止)をお願いしています。また、前日の夕食は消化の良いもので、なるべく早め(10時以降は食べない方がよい。)に召し上がっていただくようお願いしています。飲酒も控えてください。これは、食べ物が胃や大腸に残っていると、それが邪魔をして異常所見を見つけにくくするためです。また、水分はバリウムを薄めてしまい、うまく胃壁に付着しなくなるため、病変を見つけにくくしてしまうのです。 |
Q2.更衣は必要ですか? |
A.衣類に金属、ボタン等が付いたものは検査の妨げになるので脱いでいただきます。下着に関してはラメ,プリント,金属,プラスチックがない無地のものであれば着たままで結構です。また、検査の際にバリウムが衣類に付着し汚れる可能性があるので基本的には専用の検査着に着替えていただきます。 |
Q3.検査前に行う注射はなんですか? |
A.当院では、一般診療の患者様で胃透視を受けられる方(健診では現在行っていません。)には検査前に鎮痙剤を筋肉注射しています。鎮頸剤は胃の蠕動運動を抑え、より画像の精度をあげるために使用します。ただし、以下の持病をお持ちの方は持病の悪化を招く恐れがあるため、必ず事前にその旨をお伝えください。 |
Q1.ゲップをしないで下さいといわれるのは、なぜですか? |
A.検査の始めに飲む白い粉薬は発泡剤といって、胃を膨らませるためのお薬です。検査をする前は絶飲食のため胃はぺちゃんこに萎んだ状態になっています。このままの状態では胃の中の詳しい様子を見ることが困難です。したがってこの萎んだ胃を膨らませて検査するために発泡剤を飲みます。しかし、ゲップをしてしまうと膨らんだ風船から空気がぬけてしまうのと同じことで、せっかく膨らんだ胃がまた萎んでしまいます。そうならないためにゲップをしないで下さいとお願いしているのです。 |
Q2.検査中何度もぐるぐる回るの(ローリング)するのはなぜですか? |
A.胃透視の検査では、ただバリウムを飲んだだけでは良い画像は撮影できません。検査中、検査台の上で患者さんに何度もローリングしてもらうのは、胃の中に溜まったバリウムを胃壁にまんべんなく塗りつけるためなのです。そうすることで胃壁がきれいに染まって、病変などが見つけやすくなるのです。 |
Q1.バリウムを飲んだのですが体への影響はありませんか? |
A. カラダに影響の少ない成分でできているため副作用はほとんどありません。しかし、下剤と水分補給が足りないとバリウムが固まって腸内に残ってしまう場合があるので、注意が必要です。検査終了後は十分な量の水分補給と下剤の服用をお願いします。当院ではバリウムの中に予め液体の下剤を混ぜてだしています。よほど日ごろの便通が悪い方でなければそれだけで効くと思われますが、万が一、便通が無い場合に備え、錠剤の下剤を余分にお渡ししています。ただし、下剤が効きすぎてもよくないので錠剤の使用は夜まで様子をみて、便通がないようでしたら服用してください。 |
Q2.検査後、便がでないのですが・・・? |
A.下剤を服用しても便通がない場合は必ず医師にご相談下さい。また、バリウムを飲んだからといって必ずしも白い便がでるとは限りません。検査後、通常通り便通があれば問題ありません。 |