上部内視鏡(胃カメラ)検査とは、先端に高性能カメラがついた細いチューブ(経口の場合は直径1cm程度、経鼻では5mm程度)を口や鼻から挿入し、食道・胃・十二指腸を観察する検査です。
胃痛・胃もたれなどの原因となる胃潰瘍や胃炎はもちろん、わが国で年間10万人以上が罹患する胃がん(がんの部位別では第1位)の正確な診断が可能です。また、胃がんになりやすいとされる慢性胃炎の有無によって発がんのリスクを判定することもできます。
胃炎や胃潰瘍を診断する際に必須の検査である胃内視鏡検査ですが、近年は胃がん検診でも主役となりつつあります。
従来の会社の検診などで行われている採血でのペプシノゲン値は胃がんには間接的にしか関係しておらず、腫瘍マーカー値(CEA,CA19-9など)は、がんが相当進行しないと異常値にならないため、共にがんの予防・早期発見の手段としては不適当です。また、胃X線検査(バリウムを飲む検査)は低コストの診断法ですが、いわば「影絵で判定する」方法なので、小さな病変や平坦な病変は発見が難しく、検査精度に限界があります。
一方、胃内視鏡検査は「じかに胃の粘膜を見る」方法なので、微細な病変も発見でき、同時に組織採取(生検)もできるため、確実な診断が可能です。
当院では、最先端の苦痛の少ない鼻からの胃内視鏡を導入し、内視鏡専門医による高水準の技術により、さらに楽な検査を可能にしています。また「鼻からはどうしても抵抗がある」という方のために、口からの胃カメラもご用意しておりますので、ご安心ください。
肛門から内視鏡を挿入して大腸の内部を直接観察し、大腸の炎症やポリープを診断する検査です。
検査前に下剤を飲んで頂き、大腸を完全に空の状態にして検査を行います。
レントゲン検査と違い、直接目で見ることができるので、より正確な診断ができます。