みどり病院は、2011年より全日本民主医療機関連合会(以下、全日本民医連)が取り組む「民医連QI事業」に参加しています。これは医療の質を「見える化」する取り組みであり、様々なデータを分析することで、医療の質の改善と医療安全の向上を目指しています。
全日本民医連「医療の質の向上・公開推進事業」のことで、QIとはQuality IndicatorおよびImprovementの意味。設定した医療指標に基づいて医療活動を集計・評価・公開し、質の改善・向上を図る。医療活動の「見える化」であり、「医療活動と医師養成の基盤」ともなる。
全日本民医連は外部委員を含む委員会を設置し、二〇一一年は六〇病院が参加した。厚労省「平成二三年度医療の質の評価・公開等推進事業」に採択され、三八病院が参加し、一七の指標を公表している。(2012年4月民医連新聞より)
・2014年5月 2013年度 みどり病院QI指標の公表
当院の転倒転落の発生率は①年比較は前年度より下がってはいるものの、②治療を必要とする転倒転落発生率は前年度より高い。且つ転倒転落により治療を必要とし、損傷レベル4以上の件数も0ではない。いかに「安全」な療養環境の整備を組織全体で共有し対策することが急務と考察する。
身体抑制は患者の安全を守る一方で、患者自らの活動性を奪い日常生活動作の低下または廃用症候群を招く可能性がある。身体抑制とリハビリは相反する行為であり、その中でリハビリ業務をしていることがわかる。
以前と比べ、院内発生の数は減少していることが、褥瘡新規発生率を見て確認できる。毎月、委員会活動を通じ、いろいろな看護ケアの展開している。また、リハビリも加わりポジショニングに重点をおいてきたことも発生率の低下につながった。
2012年平均6.9%から2013年平均1.25%と低下しました。また、2013年月次統計では、11月のみ9.35%と高いが、1~10月までは検出率0であり、概ね良好です。
4日以上入院の退院患者の内、リハビリを実施した患者の割合です。
県連薬事委員会で採用薬中止の方向で検討した結果、3年間で実数として301品目を採用減としてきました。
救急車受入れ割合は、救急隊からの搬送要請に対して、どれだけの救急車の受け入れができたかを示す指標で、病院の救急診療を評価、地域への救急病院としての貢献を示す指標の一つとなります。
糖尿病患者さんの血糖コントロール状態を示す指標です。より高い値を目指すために、運動療法や食事療法の指導と適切な薬物療法の実施が必要であり、これらを改善することによって、診療の質の向上を目指します。
治療の結果、安全性と説明、療養環境等、患者さんの満足度は医療の質を測るうえで直接的な評価指標の重要な一つです。
無料大腸がん検診に2009年から取り組んでいます。その効果を分析しました。